•  設計プロセスをモデル化する方法は様々提案されていますが,実は,設計プロセス全体をを詳細かつ包括的に記述できる実用的な方法は多くは存在しません。
     その中でも、本ホームページで提案している体系的RDCモデルはそれを実現することのできる、稀有な方法論といえるでしょう。
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  •  設計過程は直感的な過程である構想設計過程と、論理的な過程である詳細設計過程によって構成されていることが知られています。これらの過程をさらに細分化し、以下の4つの意思決定過程とそれぞれに付随する検証過程に分類して記述する方法が体系的RDCモデルです。体系的RDCモデルは複数の学会で受賞歴のある信頼性の高い設計プロセス分析モデルです(2004年日本設計工学会論文賞、2006年米国機械学会発表、2011年日本品質管理学会品質技術賞)。
  •  モデル化の作業は非常にシンプルですが,その結果得られる設計プロセス情報は膨大なものとなります。
  •  *矢印は主たる参照方向を示す。

  •  a) 設計目標を達成するために満たさなければならない要求事項(外部要求)の把握
  •  b) 要求事項を考慮した解決方法の構想
  •  c) 解決方法の特性目標値(内部要求)の設定
  •  d) 特性目標値を実現する設計パラメータの決定
  •  e) a),b),c),d)の各過程における懸案事項の検証

  •  ここでは便宜的にa)からe)までの符号を与えていますが、実際の設計過程はa)からd)の順を追って進行するわけではなく、ある事物を設計したいという設計目標から直接的に事物のパラメータd)が決定されることもあります。このような場合でも、b)やc)の過程が存在しないということではなく、過去の経験や知識に基づいたb)やc)に対する設計者の暗黙的な想定のもとでd)の意思決定が行われています。この暗黙的な想定が確かな根拠に裏打ちされて為される場合は良いのですが、限られた時間やリソースの中でしばしば根拠が不十分な希望的な想定に頼らざるを得ない局面が発生していると考えられます。
  •  このような意思決定の飛躍の過程では、考慮すべき条件の抜け漏れや、不確かな設計解の選択などのエラーが忍び込む隙が生まれますが、a)からd)の4つの過程を明示的に記録し、相互の関連性を明らかにすることは、設計が十分な合理性を保っているかを設計者に絶えず問いかけると共に、第三者へ評価の機会を与え、設計品質の向上に寄与することができます。

  • 事例を用いた解説


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